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2012年 01月 29日
下條信輔『サブリミナル・マインド - 潜在的人間観のゆくえ』 (中公新書) 15年ほど前に書かれた本です。関連する本を若干列挙すると、 フォン・ウリクト 『説明と理解』 自由論と行為論のアンソロジー『自由と行為の哲学』 石黒ひで『ライプニッツの哲学 - 論理と言語を中心に 増補改訂版』 ところで、Minikonの"Fun"って曲が、本当に"楽しい"ですね。 2012年 01月 10日
OUPからポケットサイズで大量に出版されている「Very Short Introduction to ... 」シリーズの翻訳です。 日本語版では「一冊でわかる」シリーズのひとつですが、シリーズ名に比して、内容は高度なところまで平気でいきます。 この『数学』も例外ではありません。 いわゆる典型的な入門書ではない点に注意です。むしろ書名をテーマにした本格的な読み物、あるいは本格的な議論の枠組みを共有するための書という表現がより近いと思います。 ガウアーズのこの『数学』に関しては、数学者が何をやっているか、どう考えているかを概説する内容になっています。「モデル」「抽象」「証明」という数学の基本的な思考の枠組みを与えた後、応用的な数学の問題を紹介していきます。そこで基本で出されたモチーフを反復してゆくので、おしまいまでいくと数学の思考がどのようになっているのかがよく理解できるようになります。 最後のQアンドAがかゆいところに手が届くものになっています。 また、数学に対する根強い偏見、イメージを露払いする著者の意図が見えます。 自分がやっていることが世の中にちゃんと理解されていないのは、いやなことですから。 数学への誤解といえば、たとえば私なんかは、初等数学の段階でつまづいていたことがわかりました。 当時はできているつもりでいながら、ちゃんと数学の基礎となる考え方、手法を理解していなかった。 これはいい算数や数学の教師に出合えなかったことが大きいと思いますが、この本でやっといい算数の先生に出会えたような気分です。 論述の非常に大事な部分でウィトゲンシュタインの名前が出てきたりしますが、ぜんぜん哲学者の名前にビビる必要はないでしょう。基本的には、ただ名前が出てくるだけですから。 読み通すのが難しいと思いますが、ぜひ挑戦してほしいですね。 算数の先生のサイト⇒Timothy Gawers わーい!わーい! 数学ほど嫌われてはいないと思いますが、哲学への偏見も相当根強いものです。 誤解を解くには哲学の実像を説いてまわるよりも、実際に哲学をやってみてもらうしかないので、啓蒙の類を私はする気がないんです。 このブログでも哲学の話はしない。 でも、非常に理解されづらいことに時々苛立ちを覚えます。 ニーチェのお言葉を集めた本が売れ、類似本がまた売れるのを見ると、ああ、、と。 哲学者って、生きてゆく勇気や知恵を授けるお言葉をひねりだそうと頑張っている人らしい。。。 哲学研究者って、偉い哲学者のお言葉をありがたく復唱するよう頑張っているように映るらしい。。。。 「あの、哲学って人生経験を積んだ後にやるものでしょ」とか、「あの、哲学って宗教とどう違うのかわからない」などと言われたり、 「あの、社会に出て働いていることそのものの中に哲学があるのに、なんで大学に行ってまで研究するのか」などとチクリと(ニヤリと)揶揄されたり。。 こうして私が「哲学をやってみる」と書いても、たぶん人によってすごいイメージをもってしまうのでしょう。 書けば書くほど誤ったイメージに絡め取られてゆくようで、結局さじを投げたんです。 でも、このガウアーズの『数学』から勝手に読み取ったのは、実像の「近似」を与えることにも十分意味があるということです。正確に理解してもらう必要はないし、それはどだい無理な話だけど、だいたい正しい方向性を示してやることなら、まだできるかもしれません。 私がやっている哲学という分野はだいたいこんな感じの学問です、というおぼろげな像を与えることは不可能ではないかもしれない。 2012年 01月 10日
2012年 01月 10日
DTP "Dead Head" 同 "Fly" 聴き比べてもらうとわかると思いますが、同じコード進行です。 どこかでこのことが書かれているのを読んで、 確かめた時ちょっとうれしかった。 マニアックですが。 もうひとつだけ。 DTPの曲で一番いいのはこれじゃないでしょうか。 "Blackberry" 2012年 01月 09日
みんなが踊れる世の中を目指して へぇ~と感心する話をしています。 基本的には読んでいただくとして、 気になったところだけをピックアップして話します。 私が十代のころに、大人たちはよくこういったものです。 「アメリカ人とかは、善悪をはっきり色分けしてものを考える。しかし、日本人はちがう。世の中ってのは、良いとか悪いとか、そんなにはっきりと色分けできるもんじゃない。そういうことを日本の文化ではちゃんとわかっている。アメリカ人のはキリスト教由来のものの見方で、単純なんだよな~。」 大野さんの話によると、 ところがどっこい、なんでもはっきり色分けしてしまって、あげくのはてに思考停止しているのは、日本人だって同じかもしれません。 大野さんによると、次の例があります。 「被災者が「被災者らしからぬ」行動をすると途端に叩く人がいます。 勝手なイメージを抱いておいて、それを裏切られたといってバッシングする。」 その人「らしさ」を相手に植え付けて、「らしくない」振舞いをするととたんにパニックになる。 うんうん、こういうことって誰でもよくあります。 人に対して「勝手なイメージを抱く」ぶんには別にいいと思うし、イメージを裏切られたら多少はパニくるものです。 むしろ問題にするべきは、大野さんが言うように、バッシングすることの方でしょう。 その人らしくない振舞いというのは、けっこうおもしろい対話がうまれるチャンスだったりすものです。 イメージからすると意外だったので、そこでもう少し相手を理解してみたいという気になって。 そんなきっかけの一つが、固定観念をやぶるイメージの裏切りですね。よくあることじゃないですか。 しかし、あまりにもひどいバッシングをしたりして、どこからもぜんぜん対話が生まれないらしい。 ひととひとがつながっていかない閉塞感を感じていると。 そういう面での閉塞感を、私は別に感じないですね。その点は間に合っています。 固定観念を死守しようとする方向へ向かってしまうのが今の日本社会の傾向だ、と大野さんは言いたいのでしょう。その固定観念の中で、自分は絶対に安全だという確信を欲しがってしまう傾向があるのかもしれません。 もしかすると、自分自身が落伍者になってしまうことへの恐怖が蔓延しているから、絶対的な安心感を求めて、偏見にしがみつく風潮になったのかもしれません。 しかし、東北の(被災者らしくない)被災者をバッシングするという変な社会現象がこれで説明できるのでしょうか? たぶん関係はあると思います。しかし、インタビューで大野さんがしたい話に完璧にはまっているのでしょうか。 被災者バッシングは、もうすこし違う話のようにも思います。 この現象に対して、ほかにどんな説明があるでしょうか。 人間には他人や事態を甘く見積もる傾向がありますが、現代の日本人にその傾向がたまたま強いのでしょうか。 「おまえはおとなしく敗者の姿をしていろ!」とやっきになって、弱者とされた社会層をたたいてしまうとか。 自分が勝てると踏んだ相手の意外な側面を発見すると、へこむもんですからね。 でもやっぱりこれじゃ説明になりません。 だってその時は、「おまえ意外とやるじゃん」とか言って、自分の見積もり違いを修正するだけで済むのですから。 バッシングして潰しにかかる必要なんかないんですよ。 ちょっとくらいはしっくり来そうな説明は、次ですね。 「被災地」「被災者」「東北」「福島」というのが、 いまや誰にとっても自分が善意の人、正義の人間であることを証明できる格好のシンボルになっています。 被災地に行ってちょっと何か足跡を残せば、それなりに神妙な気分を勝ち得て帰ってこれる。「自分一人でできることは少ない」なんて、おなじみの事実を確認したり。 そういう「巡礼」がそこここで行われています。 いってみれば東北は「聖地」だから、「聖地」に住まう住人には、気のいい弱者(助けを求めている善人)でいてほしい。 ところが被災者が身勝手な振る舞いをすると、自分の感じている「絆」や正義感や、人によっては「巡礼」行為自体が、なんだかひどくけがされたような気分になる。 「空気読め」とかわけわからないことを言って、そういう人を徹底的にたたいてしまう。 ・・のかもしれません。 こういう説明を与えることがけっこう危険なくらいのあやしげなムードが、今の日本にはあるように思います。 ボランティア自体は文句なしに素晴らしい行為だと思いますよ。 ひとくくりにすべての東北行や寄付行為等の支援について言っているわけではないですし。 だけど、あたりまえの話、東北の人が2011年3月11日を境に聖なる弱者に変身したわけじゃないですからね。福島県を「フクシマ」と書いてみたり、妙なシンボリズムを流行らせるのは、どうかと、、、いや、興味深いですねぇ。 2012年 01月 09日
名曲だー Iron Maiden "Aces High" ちなみに、メッサーシュミットの映像と音はこんな。 The Lost Evidence : The Battle of Britain 1 ~ 5 (1 / 5) スピットファイアはここで見れます。 こういうドキュメンタリーは大歓迎です。 戦争では人が死ぬ。ユニフォームと爆発と轟音に幻惑されないようにしないとね。 2012年 01月 08日
The Iron Lady メリル・ストリープがマーガレット・サッチャー元英国首相を演じています。 日本公開は3月16日 映画サイト Margaret Thatcher Iron Maiden "Killers" こりゃ楽しみだ!! お・ま・え ローテンションガール |
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![]() 新宿区に住んでいます。哲学研究者のタマゴです。いわば、ひよっこ剣闘士です。 by majime_45100107 タグ
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