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2012年 03月 26日
ひさびさの記事ですが、過去既に何度も書いているクリシン(critical thinking)ネタを書きます。 私は、自分が馬鹿者と思われている方が処世上有利だと思っているのですが、そういうペルソナだけ見せていてはそんな処世術も役に立ちません。たまには本物の馬鹿者に向かって「バカ」って言ってやるほうが、かえって処世上有効だったりします。 さて、、、 原発の問題に関わる言説を目にしない日はないですが、それに伴って条件思考の重要性に改めて注意が行くと同時に、その難しさにも気付きました。 重要性というのは、個々人が条件思考を満足にできることが社会的な利益につながるだろうということです。哲学的な重要性もありますが、この場では条件文への哲学的興味の方は割愛します。 多くの人は、この思考ができているように見えません。 「原発に対して、あなたは賛成ですか? それとも反対ですか?」とツイートした某社長しかり、原発反対運動家になってしまった某太郎しかり、原発の絶対的安全性を唱える年寄りタレントたちしかり、 そしてもっと根元的には大学入試の小論文の提題しかり、 問題に向かう際の日本人の白黒で考えたがる思考パターンが、まさに阿呆の画廊の状況を生み出しています。 そして、そのことによって意見の対立がいつまでたっても埋まらず、生産的な意見の集約へと向かう道筋に入ることができません。 さらに、さまざまな意見が登場する状況では、必ずと言っていいほど発言の自由を制約すべきであるという言説が登場するもので、今回もそうです。もし思想・発言の自由を制約した場合、どれくらいの社会的影響があるのかは、ぜひ知りたいところです。というのも、そうした反民主主義的発言を為すこと自体が罰せられるべきではないかと思うからです。混乱の原因は発言の自由にあるのではなく、多くの人が17世紀の西ヨーロッパのラテン語が読めない民衆に負けず劣らず愚かであることにあります。 と、挑発的なことを書いたうえで、 条件思考が身についているかどうかを試す簡単なテストがあるので、暇なときにやってみてください。 問題1: 次の主張は、各地の自治体ががれきを受け入れるべきかどうかについて、賛否のどちらに立ったものでしょうか? 「被災地ではない地域は、被災地の復興を助ける責務を負っている。ゆえに、可能な限り震災で発生したがれきの焼却処理を各地が請け負うべきだという意見がある。ところで、がれきには放射性物質が含まれており、各地でがれきを焼却した場合、放射性物質を各地に分散させてしまうことになる。このことによって引き起こされる土地の汚染、そして食品の汚染はわれわれの健康を脅かすかもしれないし、将来の子供にとって悪影響があるかもしれない。よって、がれき焼却は環境問題を引き起こすのである。だから、こうしたリスクが復興を助けることに見合うまで十分に低いと判断されるまで、がれきの受け入れは控えるべきである。」 問題2: 次の主張は正しいでしょうか? 「食品に設けられた放射性セシウムの基準値が4月以降、現行の暫定基準値から引き下げられるとのこと。これはまったく見当違いの政策である。というのも、食品を摂取する際に体内に取り込む放射性物質をゼロにすることを目指す、ゼロリスク志向はまったく合理的ではないからだ。」 問題1についてどう考えますか? 問題2の方はどうですか? どちらもまさしく時事ネタで、問題の範囲を超えて考えてみる価値があるのではないでしょうか。 問題1: 問題文を読んで 「これはがれきの受け入れに反対した意見である」 と考えた人はいますか? そんなあなたは間違っています。 問題2で、この意見は正しいと考えた人はいますか?そんなあなたは間違っています。 どちらも実際にあったことであり、それぞれの間違いを犯したのは国家と地方の役人という立場にある人々です。役人がこのような大事な点で愚かなのは問題ですが、リスクマネージメントに関わる位置にいないならば、まあいいと思います。 ちなみに正解は、 問題1: 条件付きの賛成であり、(裸の)賛成でも(裸の)反対でもない。 問題2: 間違い。 その理由は課題としましょう。 2012年 02月 11日
Falklands war 1982フォークランド紛争 6つに分けられています。 これをアップされた方、感謝です!!! 2012年 02月 07日
![]() こんとらばーしゃる!! あるかいっく!! はちゅうるい!! 2012年 02月 06日
ナメられてるにもほどがある ジェロニモレーベル 2012年 02月 06日
石原慎太郎 原発に関するセンチメントの愚 (産経ニュース) (引用) 長々した前節を構えて私がいいたいことは、福島の原発事故以来かまびすしい原発廃止論の論拠なるものの多くの部分が放射線への恐怖というセンチメントに発していることの危うさだ。恐怖は何よりも強いセンチメントだろうが、しかしそれに駆られて文明を支える要因の原発を否定してしまうのは軽率を超えて危険な話だ。軽量の放射能に長期に晒(さら)される経験は人類にとって未曽有のものだけに、かつての原爆被爆のトラウマを背負って倍加される恐怖は頷けるが、しかしこうした際にこそ人間として備えた理性でものごとを判断する必要があろうに。理性的判断とはものごとを複合的に捉えてということだ。 (引用終わり) この記事についてなんか書いて、というリクエストがあったので。 これよみました? いったい誰のセンチメントを「愚」と言っているんでしょうか? 「原子力そのものを感情に駆られて否定する」人って、かなり極端な立場で、少数に限られるのではないでしょうか? 加えて、人間観が古い。 「感情 = 理性に反する」という考えって、どんだけ古い人間観なんでしょう?? 被ばくに対する不安、安心を求める気持ち。あるいは被ばくに対する恐怖。 こうした感情に理性的要素がないと見るのはかなり単純。 それだけでなく、こんな見方は最新の心理学的知見とも整合しません。 つまり、「安全 と 安心」の区別に、「理性的 と 非理性的」の区別をピッタリと重ね合わせるという時代がかったレトリックなんですね。 原発の安全性は理性的で学問的な問題だが、地域住民の原発への不安は政治的に解決するべき問題だ、という。 こんな素朴なレトリックにどんだけ多くの人がひっかかっていることか。。 政治家の発言は本当に注意すべきです。 石原氏の発言が誰を相手にしているって、こんな素朴なレトリックにひっかかる大多数の人々なんですよ。 微妙で洗練されたようでいてじつは単純であり、しかも潜在的に攻撃的であるような発言が劣情をあおり、多数がコロッと騙されてしまう。 (ナチスの宣伝手法は、民主主義国家でこそ最大の威力を発揮するという。 ・・・こういう手法を否定しているわけではなく、言いたいことはその目的を見抜こう、ということです。) 2012年 02月 05日
Ethics: Twelve Lectures on the Philosophy of Morality David Wiggins 2012年 02月 05日
David Wiggins ”Sameness and Substance Renewed” Wiggins ”Identity and Spatio-temporal Continuity” デデキント 『数について』 遠山啓 『無限と連続』 ポンドリャーギン 『やさしい微積分』 Bernard Williams "Descaetes: The project of Pure Enquiry" Edward Craig "Knowledge and the State of Nature: An Essay in Conceptual Synthesis" ティム・クレイン 『心は機械で作れるか』 下條信輔 『サブリミナル・マインド - 潜在的人間観のゆくえ』 G・W・ライプニッツ ライプニッツ著作集8 『前期哲学』 わっはっはっはっはっは!! だっはっは! |
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